小さな小鳥さんへ

人生に迷っていた17年前に書いた詩そして新しい人生を歩み始めて17年後に書いた詩

小さな小鳥さんへ#47

小さな小鳥さんへ

 

あなたは一人で頑張っているのに

強くなるために頑張っているのに

一人で飛ぶことが出来るように頑張っているのに

 

私はもう傍にはいれないかも知れません

私はもうあきらめるのかも知れません

あなたが一人で飛ぶことが出来るようになるまで

私は傍で見守ることさえ出来ないのかも知れません

 

あなたと一緒に飛ぶことは

もう出来ないのかも知れません

 

誰かと一緒に飛ぶことは

もう出来ないのかも知れません

 

深く暗い闇が私を包み込もうとするのです

 

永遠の愛も、永遠に語り合える人も

この世には存在しないのだと

一時語り合えても、分かり合えてもそれはほんの一時

いつかまた私は信じていた誰かに裏切られ

伝えた私の思いは無視されて、はねつけられて

そしてその誰かは時が経つごとに

冷たい瞳で私を見つめるようになるのだと

 

そう言って私を包み込もうとするのです

 

悲しすぎて、辛すぎて

過去はもう何も思い出したくなくて

 

怖くて、逃げたくて

未来はもう何も見たくなくて

 

だから私は誰とも一緒に飛ぶことは出来ないのでしょう

小さな小鳥さん

 

こんな私を許して欲しい

逃げてしまう、弱い私をどうか許して欲しい

私は負けてしまったのでしょう

過去の私に・・・・

 

けれども、これが本当の私の姿なのです

 

小さな小鳥さん

 

あなたは自由に大空を飛ぶ力を持っています

あなたは眩しい輝きを持った存在です

だからあなたはあなたの本当の幸せを

あなたに似合う希望の光を探して欲しい

 

私は私の深く暗い闇の中で

これから生きていくのでしょう

 

誰とも一緒に飛ぶことはなく

一人で自由に飛ぶこともなく

深く暗い闇の中で生きていくのでしょう

過去の私と一緒に・・・・