小さな小鳥さんへ

人生に迷っていた17年前に書いた詩そして新しい人生を歩み始めて17年後に書いた詩

小さな小鳥さんへ#41

小さな小鳥さんへ

 

あなたの愛する詩を歌うあの人が
詩をかけなくなったのは
自分の思いを

全ての思いを
伝えたい誰かに伝えることができたからなのでしょうか

私は思うのです

誰かに自分の思いを伝えたくて
あきらめずに伝えてきたけれど
伝えた誰かはその思いには答えてくれず
その誰かの思いを聴くことも出来ず・・・・

 

そうやって伝えたい思いは消えてしまうのではないのかと

 

どんなに自分の思いを伝えても

ただそれは一方通行で

語り合っているようで語り合っていなくて

自分の思いを押し付けているだけのように思えて

伝えたい思いが消えてしまって

不安になって、怖くなって

それを伝えたけど

誰にも気付いては貰えなくて

悲しくなって・・・・

涙がこぼれて・・・・

 

私もいろいろな思いを聴きたかった

 

私の思いを聴いた誰かが

どんなことを感じて

どんな風に生きようと思うのか

私に語って欲しかった

 

誰かと一緒に語りたかった

私の思いを聴いて欲しくて

誰かの思いを聴きたくて

 

いつも自分だけが必要とするんじゃなくて

私も必要とされていると感じてみたくて

 

それが叶わない今は

もうここに留まる意味はなくて

 

ここに留まっていても

きっとこれからも同じで、何も変わらなくて

 

だからもう

ここに留まることはできなくて・・・・