小さな小鳥さんへ

人生に迷っていた17年前に書いた詩そして新しい人生を歩み始めて17年後に書いた詩

小さな小鳥さんへ#11

小さな小鳥さんへ

 

「死」について考えてみました

どうして「死」は悲しみと恐怖を与えるのでしょう

 

私は思うのです

 

「死」を迎える誰かが

自分の生きた道に後悔があり、未練があり

悲しみを抱えて旅立つ時

 

見送るものにも後悔と未練が残り

その悲しみは彼らが愛するものに伝わり

そして彼らの愛するものの悲しみは、さらに他の誰かに伝わり

 

だから「死」は悲しみと恐怖が伴うものになってしまうのではないでしょうか

 

本来「死」とは、悲しみと恐怖を伴うものだったのでしょうか

 

例えば

 

あなたの愛するものが「死」を迎えるその時に、美しい顔で

 

楽しかったと

後悔はないと

幸せだったと

 

笑顔で伝えてくれたなら

あなたはその「死」に恐怖を感じるのでしょうか

 

例えば

 

あなたの愛するものが「死」を迎えるその時に、あなたの心が

 

愛するものと精一杯向き合い

ともに悩み

ともに考え

ともに生き

後悔はなく

あなたも幸せだったのならば

 

あなたはその「死」に悲しみと恐怖を感じるのでしょうか

 

小さな小鳥さん

 

あなたは愛するものの旅立ちの時に

どんな花を添えますか?

 

あなたが愛するもののために選び、添える花が

その愛するものがこれから暮らす花畑に一面に咲き誇るとするならば

 

あなたはどんな花を添えたいですか?

 

小さな小鳥さん

 

私はあなたの旅立ちの時に

小さくて

黄色くて

可愛いたんぽぽを

 

私に暖かく、心地よい

春を運んでくれたあなたには

可愛いたんぽぽをし得たい

 

あなたの暮らす花畑に一面に咲き誇れと願いをこめて