小さな小鳥さんへ#49
小さな小鳥さんへ
深く暗い闇の世界で泣いている
彼女に私ができること
それは一体何でしょうか
例えば
あの闇の世界で共に生きたとするならば
彼女の悲しみは消えるのでしょうか
私は思うのです
彼女の悲しみは
あの闇の世界にいては生涯消えないのだと
彼女の悲しみは
たとえ私があの闇の世界で共に生きたとしても消えないのだと
小さな小鳥さん
彼女の存在なくしては
今の私は存在しなかったのでしょう
彼女から逃げていては
これからの私は
またあの闇に包み込まれ
自分の生きる道に迷うのでしょう
だから私は
彼女に手を差し伸べ
一緒に飛び立つことにしたのです
光輝くこの世界に・・・・
小さな小鳥さん
私が手を差し伸べる存在は
あなたではなく
他の誰かではなく
過去の私・・・・
私自身なのです