小さな小鳥さんへ

人生に迷っていた17年前に書いた詩そして新しい人生を歩み始めて17年後に書いた詩

小さな小鳥さんへ#44

小さな小鳥さんへ

 

私と血の繋がりのある

彼女に私は言いました

 

あなたには

共に生きたいと思える誰かを見つけて欲しい

あきらめないで見つけて欲しい

血の繋がった私だけではなく

語り合える

分かり合える

そんな誰かを見つけて欲しいと

 

彼女は私に言いました

 

''あなただけでいい''と・・・・

 

血の繋がった者同士でも

語り合えない、分かり合えない人達がいる

それなのに私達は色々なことについて語り合える

そんな存在が一人でもこの世にいる

それだけでも十分だと

 

私は彼女を思い

血の繋がりのある私以外にも

分かり合える人が必要なのではと思っていました

 

血の繋がりとは一体何なのでしょうか

 

私は考えました

 

同じ時代に同じ親から生まれた

ただ、それだけなのかもしれません

 

血の繋がりは

それほど重要なものではないのかもしれません

私達は生まれたその時から

血の繋がりによってではなく

人として互いに惹かれ

繋がっていくのでしょう

それができないのならば

私達はたとえ血が繋がっていたとしても

語ることもなく

分かり合うこともなく

互いに別々の道を選び、離れて生きていくのでしょう

 

小さな小鳥さん

 

血の繋がりではなく

人として彼女と接し

私は思うのです

 

私を可愛がってくれる彼女には

私を慕ってくれる彼女には

 

本当の幸せを見つけて欲しいと

 

今夜この大空に

優しく流れる風にのり

どうか私の祈りが届きますように・・・・