小さな小鳥さんへ

人生に迷っていた17年前に書いた詩そして新しい人生を歩み始めて17年後に書いた詩

小さな小鳥さんへ#45

小さな小鳥さんへ

 

過去の私を振り返りました

 

どうして私は

本当に人を愛することができなかったのでしょう

誰かと真剣に向き合うことができなかったのでしょう

 

 

誰かを信じ、心を開き、受け入れて

自分の思いを伝えました

けれども私を愛してくれたその誰かは

時が経つごとに私の思いをはねつけ

私を受け入れてくれなくなりました

私もその誰かと向き合うことが怖くなり

逃げたくなり

そして私もその誰かを受け入れられなくなりました

はねつけられる前に

その恐怖から逃げようとしたこともありました

私は愛されることもなく、誰かを愛することもなく

同じような過ちを

幾度も幾度も繰り返してきました

 

それからの私は

傷つくのが怖くて

大きな悲しみが襲ってくるのが怖くて

 

だから真剣に誰かと向き合うことはできなくて

だけど一人は寂しくて・・・・

だから真剣に向き合う必要のない誰かを求めていたのでしょう

 

誰でもいいから傍にいて

嘘でもいいから、一緒にいる時だけでもいいから

愛していると言って欲しい

そんな思いを抱えて生きていました

そんな生き方

幸せなはずがないのに・・・・

 

一時の愛情を求めても

空虚さしか残らなくて

悲しみしか襲ってこなくて

辛いものでした

 

捨てられないために

どんなに寂しくても、逢いたくても

自分の思いを押し殺して

''いい子にしているから・・・・''

そんな言葉が口癖で

そんな生き方が当たり前なんだと

そう思っていました

 

本当の愛とか

永遠の愛とか

そんなものはないと信じていました

 

その証拠に

本当に愛しているという誰かがいるにもかかわらず

他の誰かを探し求める人々を

私は知っているから・・・・

 

過去の思いはなかなか消えず

私の過去は今でも時々

恐怖や不安という武器を持ち

私を襲ってくるのです

 

私の過去は今でも私の心を

未来が見えなくなるほどの

希望という光が見えなくなるほどの

深く暗い闇で包み込もうとするのです