小さな小鳥さんへ

人生に迷っていた17年前に書いた詩そして新しい人生を歩み始めて17年後に書いた詩

小さな小鳥さんへ#17

小さな小鳥さんへ

 

親が愛する我が子にできること

それは一体何でしょうか

 

私の親は

私に体を授けてくれました

辛い時も、楽しい時も、あの場所に帰りたいと思わせる

暖かい温もりもくれました

 

小さな小鳥さん

 

あなたが愛する我が子にできること

それは一体何でしょうか

 

あなたは愛する我が子が幸せになるために

 

こんな道を歩ませよう

あんな場所で生きさせよう

あの子が共に生きる相手は私が選ぶ

 

そう思うかも知れません

 

例えば

 

愛する我が子があなたの思いを拒んだならば

あなたはどう感じるのでしょうか

 

「こんなに愛しているのに裏切られた」と嘆き、悲しむのでしょうか

 

私は思うのです

 

親には我が子の生き方を決める権利はないのだと

 

親は我が子に

どんな風に生きたなら幸せになれるかを伝えることはできたとしても

それを決めることはできないのです

 

親は我が子が大空に飛び立った時

我が子が生きる場所を選んだ時

我が子がともに生きる相手を選んだ時

 

我が子の幸せを願って

それを静かに見守ることしか出来ないのです

 

ただ一つ

「辛い時は帰っておいで」と

そんな思いを抱えながら