小さな小鳥さんへ#51
小さな小鳥さんへ
私は物心ついたその時から
いい子でいなければいけなかった
あの人のご機嫌を伺い
いい子でいないといけなかった
あの人の笑顔が見たくて
いい子でいないといけなかった
あの人に褒められると幸せだった
あの人が笑ってくれると幸せだった
いい子でいることで
あの人の愛情を感じることができた
あの人にはねつけられると悲しくて寂しくて不安で・・・・
あの人がどこかに行ってしまいそうで・・・・
あの人が消えてしまいそうで・・・・
だからいい子でいないといけなかった
だからいい子でいたかった
けれども
私はあの人に
いい子じゃなくても愛して欲しかった
いい子じゃないけど愛しているよと言って欲しかったのです