小さな小鳥さんへ#5
幸せを諦めた小鳥さん
飛ぶことを諦めた小鳥さん
あなたは私のために
翼を捨てたと言うけれど
私はあなたにそう願った事は一度もない
あなたは誰かに自由という翼を傷つけられ
もぎ取られ
もう飛べないんだと
もう駄目なんだと
嘆き悲しみ、飛ぶことへの恐怖に一人震えていたんだね
あながた自由に飛べるのであれば
私は何もかも捨てても構わなかった
私は私の全てを捨てることより
あなたが飛ぶことを諦めることが
あながた心から笑えなくなることが
あなたが本当に幸せになれないことが
何より怖くて、悲しかったのです
小さな小鳥さん、泣かないで…
でも、悲しい時は泣いてもいいか
泣いてもいいね
あなたの悲しみが泣くことで消えていくのなら
たくさん泣いていいと思うよ